フリマアプリとネットオークションを比較。フリマアプリが追い越す日も近い。早ければ2017年には逆転も
経済産業省が発表した電子商取引に関する市場調査による報告書がとても興味深かった。
従来、ネット上で取引される売買、電子商取引はネットオークションが主流だった。
しかし、近年フリマアプリ市場が急速に力をつけている。
フリマアプリとネットオークションの違いを比較しながら、フリマアプリの可能性について言及していく。
フリマアプリとネットオークションの違い
フリマアプリとネットオークションの違いは明確だ。それはシステムの違いだ。
フリマアプリは出品者が決めた金額で取引される。
ネットオークションは始値が決められ入札がある度に価格が釣りあがっていく。
国内ではヤフオクや楽天オークションに代表されるように個人が物を販売する時にはネットオークションが主流だった。
出品者としては出来るだけ高い金額で売りたいという希望がある。
一方の落札者側は出来るだけ安く、結果的に高くなることもあるけど入札を重ねるという行為が面白かった。
しかし、メルカリの登場によって状況が変わっていく。
恥ずかしながらメルカリがリリースされた時に試しに使ってみたことがある。
当時はネットオークションを使い倒していた。そういった経緯も踏まえての感想だが、フリマアプリは流行らないだろうと思っていた。
当時はパソコンから商品を出品するということが当たり前だったからだ。
メルカリが全ての概念をひっくり返した
今でこそスマホでの出品作業はフリマアプリのおかげで楽になっているが、当時はパソコンからの出品が主流だった。
しかし、今ではスマホユーザーも爆発的に増えてパソコンよりスマホから出品するシステムもしっかり搭載されている。
ヤフオクも楽天オークションも途中でパソコン→スマホの逆転に気づいたが、スマホに特化したメルカリには敵わなかった。
出品から落札、配送までをスマホ1つで完結できるのは本当にすごい。
クレジットカードの登録もカメラで読み込むだけで面倒な手入力は一切必要ない。
こうしたスマホユーザーを意識した戦略が功を奏してかフリマアプリ市場はネットオークション市場を追い抜こうとしている。
2016年時点で追いつきそう数字を出した
画像引用:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC市場が15兆円を突破。中国向け越境EC市場も1兆円を突破~(METI/経済産業省)
経済産業省が発表した資料によると、2016年度のネットオークションの市場規模は3458億円だった。
一方、フリマアプリ市場は3052億円。
おそらく2017年度ではフリマアプリ市場がネットオークション市場を抜き去る形になると思う。
市場が逆転すると何が起こる?
双方の市場が逆転することは何を意味しているのだろう?
これは、単純にスマホアプリを利用するユーザーがネットオークションよりも増加することを指す。
ユーザーが増えるということは、出品者・購入者双方にメリットがある。
出品者が増えれば品揃えが豊富になり、価格競争も起こるので購入者側にメリットがある。
一方、購入者が増えれば商品が早く捌けるということもあり出品者側にとってもメリットが出てくる。
このように出品者・購入者双方に良い流れが生まれてくる。
フリマアプリの人気は即ユーザーの満足に直結するので、ユーザーが多いか少ないかは非常に重要な要素になってくる。
【2017年版】フリマアプリで1番人気の会社はどこ?フリマアプリ歴の長い猛者が検証 - フリマアプリの教科書
まとめ
おそらく2017年にはフリマアプリがネットオークションを抜き去る可能性は大きい。
とは言ってもフリマアプリ、ネットオークションそれぞれは一長一短だ。
主戦場をフリマアプリに移しつつ、ネットオークションも併用して利用していくのが賢いユーザーの使い方だろう。
フリマアプリとオークションの違いに関してはこちらの記事で詳しく掘り下げているので参考にしてほしい。
メルカリとヤフオクの違いは?両サービスの経験者が違いを語る - フリマアプリの教科書
2017年もネット取引の市場を注視していきたい。
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