メルカリとヤフオクの違いは?両サービスの経験者が違いを語る
メルカリとヤフオクの違いをどちらのサービスも経験した点から、その違いや比較を紹介していこうと思う。
- ヤフオクを利用したことがないけど、メルカリを利用している人
- メルカリを利用したことがないけど、ヤフオクを利用している人
- 両方のサービスをまだ使ったことがなく検討している人
このような人たちはぜひ参考にしてほしい。
メルカリとヤフオクの違いは大きく2つに分けられる
メルカリとヤフオクはCtoC(個人間取引)のサービスでは国内最大規模を誇るサービスだ。
同じCtoCのサービスではあるが、両者は似て非なるものと言えるだろう。
端的に述べると、両者の違いは大きく分けて2つある。
- 取引形態の違い
- ユーザーが形成した土壌の違い
メルカリはフリマアプリだ。例えば、個人がこの商品は1000円と値段を付けて売り出す。
それを見たユーザーはその値段に納得し(時には値下げ交渉をしながら)購入する。
なので、取引スピードが早い。
一方、ヤフオクはオークションサービスとなる。
1円や100円など低額からスタートしてどんどん値段が釣りあがっていく。
オークションは複数の購入希望者が入札をするので値段が高騰しやすい。
しかし、5日〜1週間ほど入札期間を設けることが多いので取引スピードはフリマアプリよりも遅くなる傾向にある。
以下ではさらに突っ込んだ内容でメルカリとヤフオクの違いを紹介していく。
メルカリの特徴
メルカリは国内最大規模を誇るフリマアプリだ。
先日も累計ダウンロード数が5000万を突破したと話題になった。
これは国内のフリマアプリ市場ではぶっちぎりの数字だ。
先ほども少し触れたが、メルカリではフリマという形式を取っている。
よく公共団体が主催しているフリーマーケットをそのままアプリに移植したようなものだ。
ユーザーは好きに商品を出品し、自由に値段を付けることができる。
一方、購入側も欲しい商品が見つかればすぐに購入することができる。
メルカリの公式で発表されているように、出品された商品の半分が24時間以内で売れるというスピードもメルカリの売りの1つだろう。
それを可能にしているのは圧倒的なユーザー数と出品、購入しやすいシステムがあるのは言うまでもない。
ヤフオクの特徴
一方でヤフオクの歴史は古い。
こちらもオークションサービス市場ではトップのサービスだ。
オークションは出品者側がスタートした金額から入札がスタートする。
購入予定者は入札していくわけだが、ここで人気商品であれば出品者の予想を超えて高値が付く。これがフリマアプリにはないオークションアプリの醍醐味だろう。
もちろん即決価格を設定することもできるが、基本的に商品の売値が高い傾向になりやすい。
ただし、先ほども紹介したように入札期間が5日前後で取られるため出品→落札からのスパンはフリマアプリに比べて短いと言えるだろう。
メルカリとヤフオクの手数料比較
次にメルカリとヤフオクの手数料の違いを見ていこう。
まず、メルカリでは出品者も購入者も手数料は不要だ。
ただし、商品が売れた時にだけ販売手数料として価格の10%の手数料がかかる。
参考:メルカリの手数料はいくら?出品者、購入者にかかる手数料まとめ - フリマアプリの教科書
一方、ヤフオクでも購入者は手数料は無料だ。
しかし、商品をオークションに出品する際にはYahoo!!プレミアム会員への登録が必要になる。これは税込498円だ。
しかし、落札システム利用料は8.64%なのでメルカリよりは安い。
つまり、たくさんの商品を出品するのであればトータルでヤフオクの方が手数料としては安い。
使いやすさで言うと断然メルカリ
出品をする、商品を購入するという点においてはどちらに軍配が上がるだろうか?
これは両アプリを経験している人間としては、メルカリが断然使いやすいと自信を持って言える。
UI設計がしっかり作り込まれており、ユーザーが使いやすいように設計されている。
メルカリを使った後だとヤフオクのUIデザインはもっさりと感じてしまう。
あとヤフオクで出品するにはYahoo!!プレミアムへの登録が必須なのも正直、面倒くさい。
振込が早いのはどっち?
メルカリとヤフオクで商品が売れた場合に、売上金の振込が早いのはどちらだろうか?
ヤフオクはオークションという形式を取る以上、出品→落札までの期間はメルカリより遅くなる場合があるが、物が売れてから出品者の口座にお金が振り込まれるまでの時間は圧倒的にヤフオクの方が早い。
ヤフオクでは基本的にYahoo!かんたん決済というシステムが使われるが、だいたい商品が落札された翌日か2日後くらいには受け取ることができる。
一方、メルカリでは振込までの手続きが少々面倒だ。
商品を購入者に発送
▼
購入者が受け取り確認
▼
運営から売上がチャージされる
▼
出品者で売上の振込申請をする
▼
スケジュールに従い、振り込まれる
体感的には商品の受け取り確認をして、申請をしてから1週間くらいは見ていた方がいいだろう。
ユーザーが形成する土壌の違い
メルカリとヤフオクではユーザーたちが形成するアプリ内の雰囲気も異なる。
まず、送料がどちら負担かという点だがメルカリでは出品者負担が基本だ。
一方、ヤフオクでは送料は購入者負担であることが多い。
もちろん、メルカリでも送料負担を購入者に設定することも可能だがほとんどの出品者が出品者負担にしているので落札率が下がってしまう。
メルカリでは送料のことも頭に入れておかないと利益が薄くなってしまうので注意しよう。
【保存版】メルカリ便の送料早見表 ネコポスから大型メルカリ便まで全て網羅 - フリマアプリの教科書
また、メルカリでは値下げ交渉は日常茶飯事だ。
ヤフオクではオークションという形式を取っている以上、値下げ交渉というのはあまりない。(システムとして値下げ交渉は存在する)
そして、もう1つ。
メルカリでは公式で転売を禁止している。商品券の類なども出品されるとすぐに削除されてしまう。
一方でヤフオクは転売や商品券の販売など規制はメルカリに比べると緩い。
メルカリとヤフオクの違いを表にまとめる
以上がメルカリとヤフオクの違いだ。
ここで比較しやすいように表にまとめてみる。
メルカリ | ヤフオク | |
出品手数料 | 無料 |
Yahoo!プレミアムへの登録必須 月額498円 |
販売手数料 | 10% | 8.64% |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
商品が売れる早さ | ○ | × |
入金スピード | × | ○ |
送料負担 | 出品者負担が多い | 購入者負担が多い |
アプリの使いやすさ | ○ | × |
販売利益 | 低くなりがち | 高値になる場合もある |
出品規制 | 厳しい | 比較的、緩い |
断捨離や身の回りの処分ならメルカリ、副業ならヤフオク
色々とメルカリとヤフオクの違いを比較してきた。
結論を言えば、どちらが良いというものではなく目的に応じてアプリを使い分けるべきだと思う。
とにかく身の回りの品物を手軽に処分したい、断捨離したいという人はメルカリがベストな選択肢だろう。
しかし、商品をすぐに捌きたいわけではなく出来るだけ高値で売りたい、副業としてせどりや転売もしてみたいという人はヤフオクをおすすめしたい。
せどりなど副業を本格的にしたい人は、これ以外にAmazonやYahoo!ショッピングで店舗開設など選択肢があるが、入り口としてはヤフオクは手軽に利用できる。
それぞれの目的に応じてメルカリとヤフオクを使い分けてみてはどうだろうか?